Home / ファンタジー / レティアの虹色の冒険 / 10話 虹色の能力の新たなる使い方

Share

10話 虹色の能力の新たなる使い方

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-06-24 19:00:16

「あはは……やっぱり可愛いワンちゃんだよね。おびえちゃってるしぃ……かわいいっ♪」

 レティアはノクスたちの怯んだ仕草を見て、微笑みながら呟いた。その無邪気な声に、ノクスたちの緊張した様子がさらに際立つ。

 突如として、巨大なイノシシの魔物が咆哮を放った。

「グオォォーーー!!」

 その声はまるで地鳴りのように響き渡り、周囲の木々が揺れるほどの威圧感を放っている。イノシシは鋭い赤い瞳を輝かせながら体勢を低くし、突進の準備に入った。紫色の毒の息をプシューと吹き出しながら、鋭い牙をむき出しにしたその姿は、ただの獣ではない恐怖そのものだった。

 その一瞬、ノクスたちはレティアの前に移動し、彼女を守るように同じく戦闘態勢に入った。漆黒の毛並みが逆立ち、鋭い銀色の瞳がイノシシに向けられている。彼らの唸り声が低く響き渡り、緊張した空気が場を支配した。

「ムリしなくてもいいのにぃ……えいっ!」

 レティアは無邪気な声を上げながら、手のひらにビー玉ほどの虹色の球体を出現させた。その球体は輝きを放ち、彼女の指先で軽く操作されるように動いた。そして、イノシシの魔物の頭を撃ち抜くイメージを強く思い描くと――

『パシュッ……』

 音もなく虹色の球体が放たれた。その一瞬の静けさの中、球体はイノシシの頭部に命中し、柔らかい衝撃音だけが静かに鳴り響いた。

 巨大なイノシシの動きが止まり、その威圧感は一気に消え去った。レティアは輝く球体の力に驚きながら微笑みを浮かべた。「やっぱり……攻撃にも使えるんだぁ♪ これ、ファイアショットより静かで、目立たなくて良いねっ」

 その声には、発見の喜びが込められていた。

 彼女が笑顔を浮かべている間、ノクスたちがゆっくりと振り向き、怯えたような瞳で彼女を見つめた。その姿には、彼女の力の恐ろしさに驚いている様子がはっきりと表れていた。

 ピロン♪と、嫌な音が頭の中で鳴り響く。その音に、レティアは顔をしかめながら小さく呟いた。

「ううぅ……なんでぇ……」

ため息をつきながら一瞬気落ちするが、すぐに気持ちを切り替えるように目を輝かせた。

「そうだ、ばぁーばにお肉を持って帰れば喜んでくれるかなぁ……?」

 レティアは前に座り込むノクスたちに微笑みかけると、明るい声で呼びかけた。「ノクスー! お食事して来ていーよぉー♪」

 その言葉にノクスたちは一瞬目を見合わせた後、ちらちらとレティアを気にするように見つめながら、慎重な足取りで狩りに向かい始めた。その遠慮がちな様子に、レティアは少し不思議そうな表情を浮かべながらも見送る。

 一息ついた後、レティアは自らも狩りの準備を始めた。周囲に意識を集中させると、持ち帰れそうな小動物の気配を感じ取る。至る所から複数の反応があり、その中でも近くの気配に注目する。彼女は手のひらを軽く動かし、小さな虹色の球体を4つ出現させると、鮮やかに輝くそれを気配のする4箇所へ向けて放った。「うさぎさん、ごめんね……」レティアは、目を閉じ静かに呟いた。

『パシュッ、パシュッ……』

 静かに命中した音が辺りに響き、反応していた気配が次々と消えていく。その様子に満足げに微笑むレティアは、優しく声をかけた。

「獲物の回収をお願いねー、動物さんたち♪」

 虹色の能力で作り出した動物たちは即座に動き出し、4チームに分かれて効率よく回収を開始した。間もなく、彼らは持ち帰った獲物をレティアのもとへ届けに戻る。

「ありがとー♪」

 レティアは笑顔で感謝を伝え、動物たちを撫でて労った。その後、ノクスたちが食事をする姿を少し離れた場所から見守った。彼女の周囲には穏やかで暖かな雰囲気が漂っていた。

「可哀そうだけど、うさぎさんの気配だけのイメージで狩りができちゃうんだねぇ……すごーい……。」

 レティアは自身の能力の新たな発見に、思わず感嘆の声を漏らした。その未知な部分が多い能力にまだまだ知らないことだらけだと感じながら、好奇心が募り、ワクワクしている自分に気づいた。

 一方で、ノクスたちは夢中で獲物に食らいつき、ムシャムシャと音を立てながら取り合いをしつつ食べていた。その姿を眺めながら、レティアは驚いた表情で呟いた。

「あんなに慌てて食べなくてもいいのにぃ……でも、あっという間に半分になっちゃってるね……食欲がすごいなぁ。」

 かなり大きな獲物だったはずなのに、ノクスたちはその食欲を余すことなく発揮していた。食べる速度の速さに圧倒されながらも、レティアは彼らを見つめつつ考え事をしていた。

「気配もわたしの魔力を辺りに微量に放出して、薄く覆えばハッキリ分かるようになっちゃったぁ。ルーシーがどこで、何をしているのかも分かっちゃう……一生懸命狩りをしてるぅ……真面目だよね。わたしは、なんだかズルをしているみたいだよねぇ。」

 彼女は魔力の使い方の応用に驚きながら、少し後ろめたい気持ちも抱きつつ、ルーシーが真剣に狩りをしている様子を想像して呟いた。

 その時、食事をするノクスたちの匂いに誘われるように、獣の狼の群れが集まってきた。10頭ほどの大きな狼たちは、ペットとして飼う犬などとは比べ物にならないほどの大きさで迫力と危険な存在感を放っていた。その鋭い目つきとしなやかな体格は、まさに捕食者そのものだった。

Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • レティアの虹色の冒険   23話 気持ちが良い朝が始まった

     ルーシーが焼き上げた香ばしい肉の匂いが焚き火の周りに漂い、朝の澄んだ空気に美味しそうな香りが混じっている。レティアはその匂いにつられるようにテントの中から顔を出し、眠たそうに目をこすりながら外へ出てきた。「おはよー、ルーシー……朝ごはん? んぅ……良い匂いぃー。」 彼女の無邪気な声に、ルーシーはため息をつきながら呆れた顔で返事をした。「あんた、全く警戒心ないのね……良くぐっすりと寝られるわね。」 レティアはニコニコ笑いながら、さらりと答える。「えへへ。ノックスにシャドウパピーズを周りの警戒を頼んでたもーん♪」 その言葉にルーシーは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに納得した様子で軽く頷いた。「なるほどね。どうりで警戒心なく寝れるわけね……。」 話しながらも、ルーシーの手は止まらない。焼きたての肉と簡単に調理したパン、そしてハーブティーが朝食として用意されると、彼女は振り返りながら言葉を継いだ。「さ、食べちゃって! わたし、町までちょっと行ってくるね。」 その一言に、レティアの笑顔が一瞬止まる。驚きと寂しさが入り混じった表情で聞き返した。「え? な、なんでー!? 今日も冒険じゃ……?」 ルーシーは落ち着いた声で説明を始める。「探索や魔物討伐も仕事だけど……依頼を受けないとね。生活費を稼がないといけないの。素材の換金と報酬を取りに行かないとだし。」 レティアはその言葉に納得しつつも、どこか寂しそうに頷いた。「でもでもぉ……いきなり過ぎるぅ……。心の準備がひつよーでしょぅ……。」 その悲しげな表情に、ルーシーは気まずそうに視線を逸らして言う。「そんな顔をされると思ってたから言えなかったのよ。そういうの苦手なのよ……。こう……仲良くな

  • レティアの虹色の冒険   22話 冒険の夜の焚き火

    「わぁ、焚き火っていいねぇ! 暖かくて、きれいだよぅ♪」 レティアは焚き火を囲むように座り、嬉しそうに手をかざして暖を取っていた。その無邪気な姿に、ルーシーも少し微笑みながら腰を下ろした。「まあ……こうして火を囲むと、夜の山でも安心感があるわね。静かで落ち着くし……。」 ルーシーは火を見つめながら、小さく息をついた。 焚き火のパチパチという音が二人の周りに広がり、火の光が木々の影を揺らしている。二人は持ってきた食材を使って簡単な料理を楽しみながら話を始める。レティアが楽しそうにしゃべり出した。 「ねぇねぇ、ルーシー! 焚き火って何か特別な感じするねぇ。なんでだろー?」「……それは多分、みんなが火を囲むと安心するからじゃない? 明るくて、暖かくて……魔物が寄ってこないってのもあるけどね。」 ルーシーは冷静に答えつつも、焚き火の心地よさに自然と微笑みを浮かべていた。 レティアは炎を見つめながら、ふと昔のことを思い出すように言った。 「……お父さんもこういう風に、みんなで焚き火を囲んだことあったんだろうなぁ。こうやって楽しかったとおもうなぁ。みんなで冒険の話とか、いろいろ聞いたんだろうね〜。」「そう……レティーのお父さんは冒険者だったのよね。すごい人だったんでしょ?」 ルーシーが静かに問いかけると、レティアは少し誇らしげに微笑んで答えた。 「うん! すっごくすごい人だったよぅ。わたしも、そんな冒険者になりたいんだぁー」「ふふ……その夢、叶いそうね。レティーなら無茶ばっかりだけど、才能があるし……。」 ルーシーは少しからかうように言いながらも、どこか優しい目でレティアを見ていた。 夜が更け、星空がさらに濃くなっていく中、二人は焚き火を囲んで穏やかな会話を続けた。レティアが時折口ずさむ鼻歌と、ルーシーの静かな相槌が心地よい調和を生む。「これってさぁ、冒険者の憧れの夜だよねぇ! またこうやってキャンプしたいね、ルーシー!」 「

  • レティアの虹色の冒険   21話 楽しいお弁当

     そのあと、レティアが近くの石の上に座り、小さな花や草を並べながら楽しそうに遊ぶ様子を、ルーシーは少し離れたところから見守っていた。太陽の光、風の音、川のせせらぎ——その場には自然の美しさと穏やかなひと時が広がっていた。 少し進むと、見晴らしの良い場所にたどり着いた。そこは大きな平らな岩が広がり、空が大きく開けた絶景ポイントだった。眼下には広大な森が広がり、遠くには小さな村や、さらに奥には雄大な山々が連なっているのが見えた。風が心地よく吹き、二人はその場に腰を下ろした。「わぁー! すごい景色だねぇ! 頑張って登った甲斐があったよぅ♪」 レティアは両手を広げて大きく深呼吸をし、開放感を全身で味わっていた。一方、ルーシーは少し息を整えながら、鞄からお弁当を取り出す。「これだけ頑張った後だし、美味しく食べられそうね。ほら、これ。」 ルーシーは丁寧に包まれたお弁当を広げ、中にはパン、チーズ、ハム、そしてばぁーばが作ってくれた小さなサンドイッチが詰められていた。さらに果物も添えられ、色鮮やかなお弁当に日の光が映えている。さらにレティアが狩りで仕留めたウサギ肉や鳥の肉のおかずも入っていた。「わぁ! ルーシー、すごーい! こんなに準備してたのぉ?」 レティアは目を輝かせながらお弁当を覗き込む。ルーシーは少し照れたように肩をすくめる。 「わたしじゃなくて、ばぁーばが準備してくれたのよ。でも、食べる前に手を洗いなさいよ。」「えへへ、もちろんだよぅ!」 レティアは魔法で水を生成し、二人で手を洗った。そして、岩をテーブルに見立ててお弁当を広げる。「いただきまーす!」 二人は声をそろえてお弁当に手を伸ばした。一口サンドイッチを食べたレティアは、目を輝かせながら声を上げる。 「わぁ、美味しい! チーズが濃厚で、ハムもジューシーだねぇ! これ、ばぁーばの愛情がこもってるね!」「そうね。ばぁーばの料理は、やっぱり家庭の味って感じがして落ち着くわよね。」 ルーシーも静かに頷きながら、小さなパンに手を伸ばした。 食べながら二人は景色を眺めたり、次の冒険について話したりしていた。レティアが「次はあっちの山にも登りたいなぁ♪」と指差すと、ルーシーは

  • レティアの虹色の冒険   20話 森の探索

     その後、二人が再び歩き始めると、今度は小さなリスが木の上から顔を覗かせた。レティアが手を伸ばすと、リスは興味深そうに近づいてきて、彼女の指先を軽く触れる。 「わぁ、可愛い! ルーシー、見て見て!」 レティアは嬉しそうに声を上げ、ルーシーも思わず微笑む。 「……まあ、リスくらいなら大丈夫ね。でも、あんまり触りすぎないでよ。噛まれるわよっ!」「むぅ。かまれないもんっ」 レティアが頬を膨らませて不満そうに言い返した。 その後も、二人は山道でさまざまな動物たちと出会い、自然の豊かさを感じながら進んでいった。 山道を歩き続けてしばらくすると、涼しい風が頬をなで、耳にかすかに水が流れる音が届いてきた。ルーシーがふと立ち止まり、音の方向を指さした。 「……聞こえる? あっちの方に滝があるみたい。」「わぁ、本当だ! 見に行こうよー♪」 レティアが興奮気味に声を上げ、ルーシーの手を引っ張りながら音の方へ向かう。木々の間を抜けるたびに水音が徐々に大きくなり、目の前に広がる光景に二人は息を飲んだ。 目の前には壮大な滝が流れ落ちており、太陽の光が水しぶきに反射して虹を描いている。透き通った水が滝壺に勢いよく注ぎ、辺りには涼やかな霧が立ち込めていた。岩肌には青々とした苔が生え、周囲の木々もそのしっとりとした環境で生気をたたえている。「わぁ……きれーい……。」 レティアはその場で立ち尽くし、瞳を輝かせながら滝をじっと見つめていた。一方でルーシーは少し微笑みながら、近くの岩に腰を下ろして呟く。 「確かに、こんな場所ならずっと眺めていられそうね……。」 レティアは滝壺の近くまで駆け寄り、手を水に浸してみる。冷たさに思わず声を漏らしながら振り返った。 「すっごく冷たいよっ! ルーシーも触ってみてよーぅ♪」「……いいわ。濡れたら寒くなるじゃない。」 そう言いながらも、レティアの楽しそうな様子に釣られ、結局ルーシーも滝壺へ近づき、水に手を浸してみた。 「……冷たい。でも、気持ち

  • レティアの虹色の冒険   19話 夜遅くまで

     レティアは首を傾げながらも、まるでそれを気にしていないように微笑む。 「んー? 小動物さんだと思うよぅ。大丈夫だって!」 無邪気な笑顔を浮かべつつそう言った瞬間、窓に影が映るのが見えた。「……え!? わっ、なにこれ……。」 ルーシーが立ち上がり、警戒しながら窓の外を覗こうとする。その動きに合わせてレティアも後を追い、二人の気配が急に緊迫したものに変わる。「わぁっ。誰かいるのかなぁ?」 レティアは軽い調子で話しながらも、ノクスたちの気配を探り始める。窓の外には何かが動いている気配があるが、その正体ははっきりと分からない。 その瞬間、ドアの外でノックの音が響いた。 『コンコン』「え? ちょ、ちょっと……この時間に誰よ?」 ルーシーの声は少し上擦り、レティアにしがみつくように立ちすくむ。 レティアは手を空にかざし、虹色の球体を作り出してドアの方に向けた。そして、じっとドアを見つめながら声をかける。 「はぁーい。ど、どなたですかぁー?」 するとドアが静かに開き、そこには小さな動物が姿を現した。シャドウパピーズの小さな狼の一匹が家に戻ってきただけだと分かり、レティアは笑顔で言った。 「あ、シャドウパピーズ! びっくりさせないでよぅ~♪」 ルーシーは肩の力を抜き、大きく息を吐く。 「もう……心臓止まりそうだったわよ……。なんでこんな時間に戻ってくるのよ!」 レティアは悪戯っぽく笑いながらシャドウパピーズを撫で、影に戻るよう促した。緊張が解けた二人は、再び話しを続け明日の予定を話すことにした。   レティアがテーブルに地図を広げて話し始める。地図はレティアの家に長年保管されていた古いもので、少し色褪せているが、細かな地形や森の特徴が丁寧に描かれている。「これ、すごーい! お父さんのパーティーが使ってたやつなの!」 レティアは目を輝かせながら地図を指でなぞり、嬉しそうにルーシーに説明をする。ルーシーはそれに興味深げに頷きながら地図に視線を落とした。「ふむふむ…&he

  • レティアの虹色の冒険   18話 部屋での楽しいひと時

     昼食を終えた後、レティアとルーシーは森の中を散歩しながら会話を楽しんでいた。そんな中、ルーシーがふと周囲を見回して尋ねた。 「そういえば、レティーの契約獣は?」 その質問に、レティアはハッとしたような表情を浮かべた。契約した覚えはないが、ノクスたちは勝手に従ってくれていたし、今は待機しているのだろうと軽く考えていた。 「うぅーん。その辺をうろついていると思うよぉ?」  軽い調子で返事をするレティア。 しかし、その答えにルーシーは呆れ顔を見せた。 「はぁ? あんなのを野放しにしていたら……大ごとになっちゃうでしょ! きちんと管理をしなさいよ……。」 レティアは管理といわれても困惑してしまう。家につれて帰るわけにもいかないし、村から離れている家でも目立ってしまう。そして、最近仲間になったばかりのシャドウパピーズのことを思い出した。「ね、ねぇー普通の狼だったら目立たないかなぁ?」  レティアはルーシーの袖を引っ張りながら、少し不安そうに尋ねた。「ん? 狼? 狼は危険よ。大きいし……凶暴でしょ。まあ……ノクスに比べれば……目立たない……かな……? レティー……他にもいるの? その狼。」  ルーシーは顔を引き攣らせながら聞いてきた。「あー……うん。さっき知り合ったの! ノクスにご飯をあげてたらね……匂いに誘われて近づいてきたのぉ。えっとね、シャドウパピーズって名前をつけたんだぁー♪」  レティアはにぱぁと無邪気な笑顔で答えた。「そう……今度は、魔物じゃないだけマシかな……狼なら犬より大きいけど、まあ……大丈夫じゃない? どんな狼なのよ?」  ルーシーは呆れつつも、真剣な表情で尋ねた。「うーん……ノクスよりね、ちいさくてかわいーよ♪ ノクスを見てね……くぅーん、くぅーんって怯えてたのぉ。」  レティアはその場面を思い出し、笑顔で答えた。「ふーん……可愛いなら良いんじゃないのかな? ……いや、あんたの可愛いは……基準がおかしかったわ……はぁ。見てあげるから、呼んでみなさいよ……。」「おかしくないもんっ。シャドウパピーズー!!

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status